山葡萄の四季

幹からのびる山葡萄の蔓
幹からのびる山葡萄の蔓

 東北地方や岩手には昔から身近に山葡萄が自生していました。

 私たちの住む大野にも、昔から野に山に、里に山葡がありました。

 春から夏にかけ、山葡萄の蔓はたくさんの葉をつけ、太陽の光をたくさん浴び花を咲かせ、雄株の花粉を受粉できた雌株には小さな実がふくらみ始めます。

 秋めいてくるころに、夏の陽をたっぷり浴びた果実が、濃い紫色の葡萄を実らせます。


山葡萄の花(雄株)、少しづつふくらみ色づく山葡萄

 山葡萄はとても甘酸っぱい果実。

そのままで食べたりもしますが、ほとんどは山ぶどう液などにされました。

 夏には、冷たく爽やかに。冬には砂糖を少し加え温めていただくと、とても体が温まります。

 古くから私たちの地方では、山葡萄は滋養強壮、貧血、疲労回復、増血に大変良いといわれ、病中病後や産前産後の女性などのお見舞いとしても重宝され、山間地域の貴重な栄養源となっていました。


実がどんどんふくらみ葡萄になります

 山葡萄は紅葉が始まる頃に、周りの木々より先に、葉を赤く染めはじめます。

野山や道ばたでも、果実をつけたまま紅葉している山葡萄を見かけることもできます。


山里に自生する山葡萄。実をつけたまま紅葉も始まりました。

 岩手では昔から山葡萄が自生し、冷涼な気候、ヤマセの影響にも強いことから果樹栽培の一つとして山葡萄の果樹栽培が取り組まれ、現在では食品加工用の山ぶどうの生産量日本一となりました。

 そして、その半数は私たちの暮らす岩手県北地域です。

旧大野村(現在の洋野町)ではの山ぶどう栽培導入は、冷涼な気候、ヤマセの影響にも強いことから、平成3年から食品加工用の山葡萄栽培が始まりました。

岩手の山葡萄についてはこちらから


【山ぶどうの花言葉】

「陶酔」「好意」「信頼」「思いやり」「親切」「慈善」「酔いと狂気」「人間愛」