| 1. 意外に多い肺炎死 |
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日本人の3大死因といえば、「がん」「脳血管疾患」「心疾患」ですが、それに次ぐ第4位が「肺炎」であることは意外と
知られていません。抗生物質の発達などで減少しつつあった肺炎の死亡率は、ここ数年、増加傾向にあり、2003年
には約9万5千人の方は肺炎で亡くなっています。そのうち約95%は65歳以上の高齢者です。
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| 2. 肺炎球菌による肺炎 |
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肺炎の原因となる病原体は数多くありますが、特に病原性の強いのが、肺炎球菌です。高齢者の肺炎の約半数は
この菌によるものです。特にインフルエンザの季節になりますと、インフルエンザから肺炎を合併することがあり、そ
の場合、肺炎球菌による肺炎が多く、非常に重症化しやすいことが分かっています。
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| 3. 肺炎球菌ワクチンによる予防 |
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肺炎球菌による肺炎の予防として、肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。特に60歳以上の高齢者や心臓や呼吸器
に慢性疾患のある方などに、予防接種が勧められています。
◎特に接種が勧められる人
1. 60歳以上の方
2. 心臓や呼吸器に慢性疾患のある方
3. 糖尿病の方
4. 老人ホームなどの施設利用者
5. 脾臓摘出などで脾臓機能不全のある方
◎予防接種の費用
健康保険は使えません。ただし、脾臓を摘出された患者の方にのみ、保険が適用されます。
◎予防接種を受ける時期と有効期間
肺炎球菌ワクチンは接種してから効果を発揮するまでに1ケ月ほどかかります。毎年接種が必要なくイ
ンフルエンザワクチンと違い、肺炎球菌ワクチンは少なくとも5年は効果が持続しますので、いつ接種し
ても構いませ ん。しかし、日本では2回目以降の接種が認められておりません。
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| 4. インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用効果 |
海外の大規模な研究からインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両方を接種すると、肺炎の予防に効果があ
ることが分かっています。65歳以上の慢性肺疾患患者に両ワクチンをともに接種することにより、両ワクチンを接種し
ない場合を比べて、入院リスクを63%、死亡リスクを81%軽減したとの報告もあります。
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| 5. 日本における接種状況と予防医療 |
日本では、これまでに約40万人(高齢者の2%)の方が肺炎球菌ワクチンを接種しましたが、高齢者の60%が接種
を受けているアメリカに比べるとまだまだ少ない人数です。
しかし一方で、肺炎球菌ワクチンを公費によって助成しようという動きも出てきています。2004年10月現在、全国の
21市町村が肺炎球菌ワクチンの公費助成を行っています。 |
2008.10.25 |